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文月

何日か前に夏至が過ぎた。
今も衰えることを知らない昼のどぎつさの分だけ、
これからの空の変容は加速度的で劇的なのかもしれない。

今日は9時を迎える前から、空がしんなりと幕を引き始めた。
突き抜けるような青い空は素敵だし、
一面の緑に舞うスプリンクラーのしぶきは幻想的だ。
それでもやっぱり、ぼくはこの暗がりが好きらしい。
心にしっくりとくる。

褪せていく明るさに吸い込まれ、久しぶりに走りに出た。
30分ほど、ただ淡々と走るのが嬉しい。
心地よいランニングは何かが凝縮されていく過程のようだ。

ぼくは不意にミャンマーを思い出した。
あの町の夕闇は深く、肌にじっとりとまとわりつく。
あの空気が恋しい。
水の気配だけがある闇。メコンの漆黒にももう一度浸りたい。

これまで2回しかできなかった懸垂が今日は3回できた。
あるものは劇的に、あるものは息をひそめて、
すべてのものがきっと変わり続けているんだろう。
何の変化も見られない(どころか、むしろ悪化しているとも思える)英語力にも
いつかこういう日が来ることを祈りたい。

今夜は雨が降るかも知れない。
by fdvegi | 2007-07-01 00:30 | 北米上陸 | Comments(0)
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