ここ2、3日、山崎まさよしの「ツバメ」をよく聞いている。
日本にいる頃は全然聞かなかったことを思うと、 思いがけない拾い物をしたような感じだ。 ♪霞の向こうに新宿が見える♪ で、のっけから鷲掴みにされてしまうのだけど、 さらに、 ♪外食ばかりじゃ やっぱいけないね タバコの量もちょっと多いかもね 少しなげやりになってるかもね♪ で、胸がしんとなる。 自分でどうにもならない自分、という果てしない情けなさ、 というと大げさに聞こえるかもしれないけれど、 しかしこのフレーズは確かにそれを惹起する。 それと、ぼくは未だに、何かの理由で、何かの形で、 東京から離れられずにいるんだと思う。 東京がズバリ都市の東京かというと、それが、しかし、違う。 東京という名の日本かもしれないし、 東京という天井を感じずにはいられない仕事かもしれない。 とどのつまり、今の自分の状況に置かれている自分なのだと思う。 生活する土地として、東京と京都くらいしか、具体的にイメージできない自分だ。 省庁と大学という、同じ一つの業界でしか生きていく自信のない自分。 同じ屋根の下で暮らしている24才の女性は、7月からガーナへ行く。 6ヶ月間、現地の病院で研修をしながら、アフリカの大地に暮らすのだ。 最終的にはインドで働きたいそうだ。 同じく20才の女性は、自分でも演奏をしている関係で、 近い将来の就職先として楽器職人をイメージしている。 すでに沖縄の工場に接触しているそうだ。 歌詞は、 ♪単純に物を考えるようにしてる そうでなくたって手に余るから 僕にできること ただそれだけを♪ と続く。 ぼくはなんだか、好きになった歌にも親しみきれないものを感じて、 ちぇっと思ってしまう。 ちぇっと思うことの、この極北。 ♪そっちには僕の声とどいてますか 擦れ違う季節に思いをよせている 多分ね きっと変わらない この先もどこにいても♪
by fdvegi
| 2007-04-23 00:30
| 北米上陸
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