タイの剥落

結婚指輪に重ねてつけていた指輪が壊れてしまった。
一応99.99%という触れ込みの金でできた針金で編んだような作りだった。
だから、かっちりと固くはなく、シロツメグサで編んだ輪っかのように、ある程度柔軟に変形する。
プリミティブにクール! と惚れ込んでタイ滞在中に購入したものだ。

卵が先か鶏が先か知らないが、指の付け根のところが妙に荒れてしまい、一時的に指が太くなった。
そこへもってきて指輪の針金状の金が折れて、荒れた皮膚をさらに傷つけるようになった。

仕方がないので出先ではずして持ち運んでいるうちに、変な力がかかって一層変形し、さらに金が折れ、という悪循環に陥った。
どういうわけだか指の付け根は付け根でなかなか治りきらないし、修理に出すにもバンコクは遠いしで、静かにフェイドアウトしていくんじゃないかなって気がしている。
さみしいけれど仕方がない。

ついでに、通勤用のリュックにつけていたモン族のラッキーチャームも糸が切れて外れてしまった。
よく覚えている、妻と行ったチェンマイで買ったものだ。
ぼくが緑で妻はオレンジ。

タイ前とタイ後とで、ちょうど子どものない夫婦から子どものいる家族になり、また、車に乗らない生活から車なしでは立ち行かない暮らしへと、なかなかドラスティックに色んなことが変わった。
だから、今も延々「タイ後」に属している気がしていたが、思えば、タイ後2つ目の部署である今のポジションも3年目に入っており、平成24年10月1日の帰任時から数えれば6年近くが過ぎている。
娘も5歳になった。

もはやタイ後ではない。

本当にそうなのだ。
くだらないパロディーとかパクリではなく、今はもうタイ後ではない。
黄金のリングとモン族が教えてくれた。
タイ後ではない自分はどう生きるか、その方向を考え、覚悟を決めなくてはいけない。
決定をする時なのだ。

思えば、そうか、40歳だ。


[PR]
by fdvegi | 2018-05-08 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
<< 城陽南側の木津川周りの愛宕灯籠 宇治から城陽にかけての愛宕灯籠 >>