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オンヌットのその先へ

図らずも一週間で2度も意味不明エクスカーションをしてしまいました。

先日、少しだけ触れたオンヌットのさらに先にある運河沿いのイスラム圏。
実はその辺りの妙な雰囲気がかなり気に入っているのと、その中にある、家内制貴金属工場カッコ販売兼ねる的な家(店とは言い切れない)に売っていた指輪がすこぶる気に入ってしまったので、帰国お疲れさん妻を連れて買いに行くことにしました。

朝、今一つよくわからないタイ語の電話で確認したら今日も開いている、というので、BTSでオンヌットに行き、そこからタクシーに乗り、タクシーの運ちゃんが電話で場所を確認してくれたおかげで最寄りの運河までたどり着き、運河にかかる微妙な橋を渡って、運河に沿って歩くこと数分で、その家はあります。

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←運河でうたた寝するネコ。かわいすぎます。







おばちゃんが桟橋まで出て待っててくれました。
妻によると「電話くれた日本人ね」と言ったそうです。
ところが、店に入るやおばちゃんが訳のわからないタイ語で色々話しはじめ、ラチが明かなくなったところで家の中まで招き入れて誰かに電話し、その受話器を手渡されたところ、先日のツアー中もギリギリ一人だけ英語を話していたと思しき若旦那でした。

聞けば、今は商品を全部持ってアンパワの魚祭りに来ているとのこと。
えーっ。いないの!?ていうか、アンパワ、月末に俺らも遊びに行くし、これも縁だねぇ。
なんてことを考えながら、とぼとぼと運河を歩いて帰ってきたのでした。

なんていうか、ここまで来ると特に腹を立てる気にもなりませんな。
帰り道には牛がいましたよ。

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←付近の地図。
行ったのは、一番光が当たっている付近ではないかと思われますが。。。
もはや道すらなくてわかりません。




さて、そんなこんなの後日、種々の事情があり、タクシーを止めて「プラトゥナーム市場」へ行ってもらうよう注文しました。
プラトゥナーム市場は町のど真ん中、伊勢丹のちょっと北にある地元感溢れる市場で、バンコクが初めての人を連れていくのも面白いかな、と思える場所です。
しばらく走ると「高速に乗るか?」と運ちゃんが聞いてきます。
高速?ていうか、目の鼻の先なんですけど。
と思いつつも、時間帯から考えてもよほど渋滞がひどいんだろうな、と思い、唯々諾々と高速に乗ってもらいました。

すると、車はわけのわからない速度でぶっ飛ばし、あれよあれよという間にとんでもない郊外と思しき場所へ突っ走っていきます。
既にここがどの辺りかすら、頭の中の地図上で把握できません。
やべぇ、拉致られんのかな、でも、どこまで行くんだか確かめたいしな、と疑心暗鬼も頂点に達した頃、はい、着いたよ、と。

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←「漁港」と下調べして行った先日のマハーチャイを断然はるかに上回る水産物の多さ。
鮮魚を扱う店だけで10個くらいありました。
シャコもあり。これ何?と聞いたら、ゲーだかベーだか言ってました。
茹でて食ったらうまいんだろうにな。


何ここ?超地元全開なんですけど。
「パットナーム市場だよ」と、運ちゃん。
えっ?

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←溢れかえるホルモン。
このほかにも豚の顔面とか。
もう何でもあり。





発音にうるさいタイ語。
こちらの「タラート・プラトゥナーム(プラトナーム市場)」が、彼には「タラート・パットナーム」に聞こえていたのでした。”ra” 恐るべし。

ていうか、ここどこだよ。
さっぱりわかんねー。えー。まじで。

と、意味不明状態ではありましたが、市場の中から渡し船が出てるっていうんで、とりあえず乗ってみました。最悪、どこかにホテルくらいあるでしょう。
船には乗れるときに乗った方が楽しいよね。

すると着いた対岸。
ワット・プラ・サム・チェディ(プラサムチェディ寺)の看板。(ちょっとラップ風)

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←地球の歩き方の地図の端っこの方に載ってます。







急いで地球の歩き方を確認し、ようやく現在位置を把握したのでした。
おぉー、ここか。ていうか、もはやバンコクじゃないし。隣県じゃん。

帰りも突然タクシーの運ちゃんが、「ごめん、俺、仕事あるから帰んなきゃなんねーし。ここまでの料金は要らないから。ね」と現在位置完全不明の場所で問答無用で降ろされました。
いやいや、お前の仕事タクシードライバーだろ、ていうか今の電話、デートかなんかの誘いだろ、おい、見え見えだって、なんてツッコミはできるはずもなく、幹線道路に放り出された再度タクシーを拾うことに。

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←心労にふっとんでしまった妻とワット・プラ・サム・チェディ。
なんちゃってバンコク市民の記録としてはわりと貴重な一枚なのかも知れません。





そんなわけで、図らずも意味不明エクスカーションににいそしんでしまいました。
二人いるから意味不明度も2倍。
ところが案外、オンヌットまでは150Bほどでした。意外と近いんだねー、と。
いやー、こういうのこそが楽しいですよね。
by fdvegi | 2010-12-12 00:30 | 東南アジアなん | Comments(0)
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