黒に黒糸、という地獄

笑っていいとも増刊号を見るともなく見ていたら、キングコング西野のシャツがかっこよかった。

体の前面中央(ボタンホール脇)と、両側面と、手首のところに黒の太いラインが通っている。

非常に長いストロークで、太いリボンを出し入れしている(縫っている)みたいに見えるけど、詳しいことはわからないし、よく見えないので、とりあえず何となく真似てみた。

前面も手首もやってしまうと仕事着としてはきついかな、とは思っていたが、そんなことを悩むまでもなく、両側面だけで5時間かかった。死ぬかと思った。c0072352_9594468.jpg

真っ直ぐですらないようだけど、まいいや。
ワイシャツが白い限りぼくは自由さ。


バイトの子らに一日中クスクス嘲笑われました。

馬鹿野郎!
寝る!
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-22 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

それは貧しいフランス人だ

おかしな週だった。
体の調子もおかしかったし、仕事の量と重さにも波とばらつきがあって、なんだか非現実の世界で過ごしたみたいだった。

月曜日は泣くほどヒマだったのに、日を追うごとに仕事が増え、しかも火曜日から突如として上司が休み始めてしまい、結局、今日金曜は午前になった。

かつ、忙しいと言っておきながら水曜は早々に切り上げてこないだの友人と夕暮れデートに行き、職場から目と鼻の先でスーツを着たのまま彼女といる、というのがものすごく異常な感じで、暗がりの中、せせこましく入組んだ古い住宅街の細道を二人でボチボチ歩いて帰るというのは、後になって思うとますます異次元な感じがしてくる。

そのせいか、あるいは夜な夜なやけに鮮明に昔の人が夢にでてきて変な不安と劣等感に苛まれるせいなのか(我ながら不幸)、木曜から急激に体がしんどくなって、今日はついに昼まで出勤できなかった。

いい加減、食生活をちゃんとしたのに戻さないと、じきに死ぬような気がしてきた。少なくとも毛は抜けるだろう。嫌だなぁ。
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-19 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

君が恋しているのは知っていた

付き合うとか/結婚とか/そういうことじゃなくて/その方が自然な感じしない/二人だと無理だけど/子どもがいたらそれで/いけるような気がするんだよね

などと言う人がいたかと思えば、

別の薬をつけてみようと思ったんだ/もしも悪化して/変な色がついたりしても/自浄作用があるんだから/大丈夫だろうと/思ったんだ

などと言う人もいる。
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-17 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

ワイシャツ・チラリズム

ブランケット・ステッチを体得した。
実はひそかにずっと憧れていたテクニックで、
生成り風の色合いの生地に、c0072352_18474732.jpg
ちょっと太目・粗目の糸でこの遊びを加えると、
途端に、手作りではないけど手作り風な
なんか知らんがやたらと素敵な一品になってしまう。

そこで、どうなるんだろうと思って、
ワイシャツのボタンの脇に、上から下までこれを入れてみた。→
やりすぎになるのは嫌なので糸は白。このさり気なさが素敵だ。

とはいえ、やっぱりやりすぎかな、などと心配していたのだけど、
二時間かけてようやく完成し、試着した瞬間に気がついた。
見えない。
そう、ボタンを閉めるとまったく隠れてしまうのだ。
ボタンホールの脇でないと意味なし!
c0072352_18472264.jpg
急遽、第二ボタンから上だけを青い糸でやり直し、
結果、ネクタイを解いたほんのひと時だけ現れる、
幻のブランケット・ステッチが完成。

首もとにエロス、なのさ。

ふん。笑えよ!
寝る!
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-15 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

独まむし

先々週は毎日というか毎食、永谷園のお茶漬けに水をかけて食べていた。
さすがにやつれてしまったので、
先週は毎日バゲットを食べた。スープもつけた。

結果どうも体がおかしくなって、ちょいちょいブツブツができてきた。
困ったな、毎日トマトは食べてるし、トマトジュースも飲んでるし、
アルコールは控え気味なのに、と思っていた帰り道、先輩に遭遇した。

自転車のカゴにビタミンとかカルシウム配合のジュースを山ほど積んで、
別に聞いてもないのに「つわりの嫁に」と教えてくれた。
「何もせんでゴロゴロしてばっかりや」と彼は加える。

とりあえず「へえ。大変やな」と応えたりした。

別れ際、「じゃ」と言うと、彼は力強い声で、
「お前も一人で頑張れよ!」と励ましてくれた。
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-11 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

先生

ワイシャツのボタンを付け替えてみた。c0072352_16474456.jpg
白から青に。手元に赤を入れたりして。
こないだのカボチャのスープが極めて薄っすらと残ってしまったので、
ちょっと勢いづいてやってみたら大変面白かった。

なので、ついでにもう一枚、適当なのを選んでやってみた。
シャツ一枚で14個。計28個。
一枚目は2時間くらいかかったけど、二枚目は1時間くらいで済んだ。
仕上がりも格段にきれいになった。

これはひょっとすると、じきに自分でステッチとか入れ始めるかも知れない。
襟口や袖口にあるのは持っているので
例えば、ボタンホールのラインの両サイドとか。わからんけど。
ほんのちょっとのきっかけで一気になだれて行ったりすると面白い。
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-10 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

着衣し、農耕をする

眠くて眠くてそろそろ限界かなという夜、テレビをパチクリパチクリしていたら、砂漠で遺跡の発掘をしていた。

ショウガボって響きがロシア語っぽく、発掘している人もツングースっぽい顔立ちだったので、ロシアの中央アジア付近かと思ったらタクラマカン沙漠だった。

世界の砂漠にはやっぱりまだ人跡未踏みなたいなとこがあんねんな、まさしく置き去りの世界やな、などと眠気に任せて心地よく思いを馳せていたところ、棺から遂にミイラが出てきて、眠気が木端微塵に吹き飛んだ。

問答無用の保存状態のミイラがあまりにもきれいで、あやふやな思考など、何の価値もないものとして、そこに存在する権利を奪われてしまったようだった。

憶測や推測や推理といった、全ての不確かなものは、本来、不要な付け足しでしかない、という啓示のように思えた。

別の棺桶のふたを開け、20代の女性のミイラがでてきた時は、発掘現場に居合わせる人みんなが、美人だ美人だ、と口を揃え、とろんとさえして感嘆していた。4000年前の死人を相手に恋をしているとしか思えなかった。

そう考えると異常だけど、ミイラは実際そのくらい美しく、白いの帽子や、赤い糸で飾りの入った布をまとっている感じは、テレビを通してさえ、可愛らしいと思った。

だから、現場でそれはやむを得ない、と思った。すべてのテントが寝静まった夜、誰かがそっと忍び込んできて、寝息も立てない彼女を静かに、しかしぎゅっと強く抱きしめる、そんな姿を想像した。

ほんの何分か前のニュースは、野口さんの宇宙空間での宇宙船の修理を伝えていた。
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-02 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

ときどき

エビと野菜のサンドイッチのランチプレートが思っていたより適量適温でよかったのと、
名前を忘れたけど、六角通沿いのいかにもな和菓子屋の抹茶カキ氷がとてもおいしかったのと、
鞴座(ふいござ)というバンドのライブに行って非常に心地よい音楽を聞いた土曜日と、
実に2ヶ月ぶりくらいに本格的に掃除をし、キッチンペーパーがなくなるまで部屋を拭いたのと、
バゲットと生ハムとレタスを食べながら観た「列車に乗った男」という映画が面白かったのと、
気合を入れて取り寄せた「国際プロジェクト・ビジネス」という本が的外れだった日曜日と、
そんな週末で7月は締めくくられた。

もう8月か。
暑いわけだよ。
[PR]
# by fdvegi | 2005-08-01 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

ながれてますね

吹き抜けを中心に据えたロの字型の建物の、
その吹き抜けに面した窓から、
空はレンガ色の壁に斜めに切り割りされ、
うっすらと雲が溶けて淡い色合いになっていた。
球児の空だ。

ぜんっぜん外出しないので、日光を浴びないから焼けなくて、
今まで見えなかった血管が見えたりるすよ。
じーっと観察したりしてみてます。
脈拍って、手首のほかに手のひらとひじでも
とくとく動いているのが見えることを発見。
知ってた?
赤ちゃんは順調のようで、ほっとしてるよ。
[PR]
# by fdvegi | 2005-07-28 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

秘密の花園

会う度に久しぶりの友人と会って、ランチ・デートをした。

何もない、が定説化しているJR京都駅付近だけど、
今回彼女に連れられて行った紅茶のレストランはおしゃれで、
きれいで、テーブルごとの占有スペースが広く、そこそこおいしく、
その上、どう考えても立地のせいで休日だというのに観光客も地元客もあんまり寄りつかず、
おかげで、これこそ休日というメレンゲのように優雅な時間を過ごすことができた。
リゾートだった。

しかも、その店へ行く途中には渉成園という庭園を発見し、入ってみると、
さすが東本願寺の金満坊主が道楽で作った別庭だぜ、
と邪推せずにはいられない脅威の平安雅の空間が広がっており、
烏丸通りと七条通りがすぐそこだとは到底思えない小宇宙の静謐と、
手入れの行き届いた自然が嘘のように時間を止めている。
古の都の表情が見えてくる。
今回は昼日中のくそ暑い盛りに行ってしまったけど、ぜひとも四季折々に訪れたい。
正しく浄土。極楽イエイ。

さてそれにしても、友人は今回もまたかなりの苦境にありながら笑いの絶えない人だった。素敵だった。
今の自分が持てる者の悩みに喘いでいるとは到底思えないが、
無職時代の心境および体調を考えると
今まさにその両方の調子を崩している彼女の状況はもっと段違いに悲惨なはずで、
その彼女のウィットに応えるウィットを欠いている自分が恥ずかしくなってしまう。
前向きというのは恐ろしく、頑張って前向き風でいるというのはあまりに清しい。

また近く会う約束をし、そういえば前回だって同じように約束はしたはずだな、
とちらと思いつつ、それでもニカニカしている自分。
[PR]
# by fdvegi | 2005-07-19 00:30 | 京都在住 | Comments(0)