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母帰る

母が帰った。
ぼくにとって実母、妻にとっては義母にあたる母が、ゴールデンウィークの最終日から泊まり込みで産後の手伝いに来てくれていた。
互いにいい歳をした親と子のことなので、もうたまらなく鬱陶しくて仕方ない瞬間に溢れてはいたけれど、それでも掃除洗濯食事の用意など、ついつい後手に回ってしまう絶対に重要な実務を確実かつ圧倒的な勢いで処理して行ってくれた。
この間、物干し竿の空く間はなく、食卓には少ない少ないとグチグチ言われ続けた家中の食器が毎食のごとく並べられた。

それにしても、母の孫(われらの娘)への接し方は徹底的に控えめだった。
恐らく姉(母にとっては娘、妻にとっては小姑)に事前にうるさく言われたのだと思う。
妻の方から任せない限り、全くと言っていいほど主体的な立場を取ろうとしなかった(ぽい)。
妻が娘を抱いてあやすとき、おしめを替えるとき、娘をそばに置いて昼寝をするとき、母は横で見るか、テレビを見たり家事をしていた(らしい)。

一度、妻が風呂に入っている間ぼくが娘を抱いてうとうとしていたら、母が何となく黙ってとりあげて、ゆらゆらとあやし始めた。
そのはしゃいで満ち足りた楽しげな様子。

二日にわたる季節外れの酷暑が明けたさわやかな今日、山ほど料理を作りおいて、母は帰っていった。
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by fdvegi | 2013-05-15 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

育て

5月2日に妻と娘が退院した。
有給を取って付き添って以来、4泊5日、ひねもす二人と生きている。
このわずかな期間、あるいは長いお休みが、自分史上最高の幸福時間であることに、我ながら微塵の疑いも挟むことができない。
自分でも驚いている。
ハッピー!

料理し、片付けし、掃除機をかけ、買い物し、粉ミルクを作り、哺乳瓶を薬液につけ、気まぐれに娘を抱き上げて揺ら揺らし、おむつを換え、風呂に入れる準備をし、また片付けをし、布団を上げ下げする。
ただただその繰り返し。
水と薬につかり過ぎて手がゴワゴワする。

すでに出生時体重の一割を失いながら、それでもなおろくに乳を吸おうとしない娘にやきもきし、冷や冷やしながら過ごす中で、そのフロントライン、最前線、水際、主戦場にいるのはあくまでも母親なのだな、と何だかしみじみと感じている。
母として屈強に、けれど朗らかに過ごしているその姿は、母親というのが基本性能として偉大なのか、それとも母親になった妻が素晴らしいのか、どっちなんだろう。

回りくどい自慢。一種の恍惚。
この幸せ。

娘よ、育て。
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by fdvegi | 2013-05-06 00:30 | 京都在住 | Comments(0)