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ウエザ

ここのところ宇江佐真理の小説ばかり読んでます。
江戸ものの、朗らかな気持ちになる逸品揃い。
油通町がもはや2軒向こうのご近所さんのような気がしています。

で、近頃映画になるらしい「雷桜」という本もこの休日中に読んだんですが、なんだかハリウッド映画のようなおとぎ話的スケールでありながら、最後は「天国の口、終りの楽園」という映画のエンディングを思い出してしまうほどの、どうしようもなく味わい深いやるせなさに包まれました。
いい本です。

この人の本のいいところは確実に時が経つところでしょうね。
時の移ろいと言えばそれまでだけど、それどころではないスケールで時間が動くのです。
それが時代物のいいところなのかしら。
気がつくと少年が青年になり、年寄りが死んでいく。

明日、いや今晩に悩み懊悩する今時期のぼくの、その小ささに微笑みを投げかける、そんな心持になれる小説です。
宇江佐に酔いつつ、江戸前そばを手繰り、純米酒に舌鼓をうつ。
ぼくの春よ。
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by fdvegi | 2010-03-22 00:30 | 本を読んでみた | Comments(0)

足るを知る

マイナス50度とか60度とかいう冷凍倉庫の中に、クロマグロが姿のまま何トンと保管されていている様子は異様の一言に尽きた。
その様子が何度となく流される(ぼくは2度見た)こと自体もまた異様に思えた。
とにかく異様なムードに覆われていた。

日本が狙い撃ちされているとか、マイノリティの文化が踏みつぶされているとか、元野球選手で元プロ野球チームの監督の星野仙一がそういう物言いをしたかと思うと、元官僚で元大学教授の村尾キャスターも真顔で同じようなことを言っていた。
徹底的な科学的調査をもとに議論すべき、と彼はもっともらしいことも言ってたけど、科学的に言ってマグロは減ってるんじゃないんだろうか。
漁獲量はものすごく減ってるって言うし、体長もずいぶん小さくなっていると聞いた。
第一どのくらい時間がかかるんだ。

それに、科学的な調査がどうだこうだという話に基づいて行っている捕鯨だって、現に今のところあれこれ問題をはらんでいることを考えると、水中資源について科学的根拠をどうのと言いだすことは、(少なくとも今の国際世論を考えれば)単に問題をうやむやにして先延ばしにすることでしかないように思えるんだが、どうなんだ。

完全に答えありきの議論でしかないように思える。
答えありきの議論を真顔でされると、なんだかちょっと怖い。

別にマグロが数年、数十年使えなくなっても寿司という文化は残るんじゃないんだろうか。
と、ど素人のぼくなんぞは思ってしまう。
クロマグロを専一的に生きる糧にしている人たちの生活と、その人たちが職業として継承してきたクロマグロに関する技術を除けば、だいたいの生活と文化は残るように思えた。

将来的にクロマグロという種が根絶やしになり、それに関する文化が回復不可能なまでにダメージを負ってしまう危険性に比べてなお、今現に減り続けている(はずの)クロマグロという資源をこれまでと同じペースで獲り続けることに、どのくらい合理性があるんだろう。
マグロへの嗜好とマグロを重要視する食文化をそれほどまで声高に訴える国のとる行動として。

しかも、ふたを開けてみれば何のことはない、多数派工作のかなりの部分は中国のお陰だったそうじゃないか。
国際会議の後、一国の環境相が遠い目で別の国のプレゼンス大きさについて感慨をもらす姿は、これもまた異様というか、どうしようもなく切なく思えた。

こうなるとさすがに、マグロが残ったー!わーい!と無邪気にマグロを食べ続けることは、結局できなくなったんじゃないだろうか。
文化もそうそうだけど、そういう神経もまた残ってしかるべしだと、人は時々そう思う。
こちらは正直、嬉しいばかりの話でもないけれど。
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by fdvegi | 2010-03-21 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

四方八方

九州へ行ってきましたよ。
史上初、博多。
中洲の屋台って本当にあるんですね。
なんか思い描いてたより俗っぽくてげんなりでしたが、ラーメンはうまかったです。

いろんな分野の大学の先生がわかりやすい言葉で講演をするシンポジウム。
それぞれの話がとても面白く、行ってよかったと思います。

けど、パネルディスカッションはなんだか、本当にいいんでしょうかね、ああいうので。
専門じゃないんで、、何とも言えないんですが、、自分の立場から用意してきたので、、
のオンパレード。
会話に、ディスカッションに、ほとんどなってなくないでしょうか。。。

そいういうことで「科学」や「研究」への理解って得られるのかなぁ。本当に。
そこにいる人たち、聴衆の人たちの税金で自分たちの研究が成立している、
そういうフシがなくもないことは、、、どうなのかしらねぇ。
ていうか、分野間の対話の成り立たない世界ってどうなんだろう。

茶化した笑いにしたり、私が出る幕では、、でかわしていた新聞社の人、
あの人と大差がないと思われても仕方ないんじゃなかろうか。
存在意義のない人、と思わるようになっても知らないよ。
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by fdvegi | 2010-03-14 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

予防接種

ひとたびは取り逃がすまでもなく取りにも行かせてもらえなかったタイ行きが、
最後は結局、向こうの方からここへやって来てくれました。
なんとなんと。
詳しいことは知りませんが、ぼくはとにかく幸運なのです。
ありがとうございます。

そういうわけで、歯医者通いに励みつつ、今日は予防注射に行ってきましたよ。
京都市役所近くの坂部医院へ。先生はいいけど、ロジはひどいです。
狂犬病とA型肝炎で、1万1000円と7500円。
高い。
そして破傷風も受けなきゃいかんみたい。
どれも一度じゃ済まないから大変ですね。

痩せっぽちで弱そうなタイの犬だけど、ぼくは基本、犬が怖いのです。
そして、食べ物での経口感染を警戒する気がまるでありません。

今度は留学や研修ではなく仕事です。
本気なわけですよ、第三者的にも。
不安の芽は少しでも摘んでおかないとね。

レミオロメンを聞きました。
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by fdvegi | 2010-03-09 00:30 | 東南アジアなん | Comments(0)

妥協型歯医者

遂にようやく久しぶりに歯医者に行ってきました。
中島歯科医院@黄檗。
近所の人たちからはまったくいい評判を聞けませんでしたが、背に腹をかえられないばかりに唯一空いていたそこへ。

特にそう圧倒的にひどいって気もしないけど、たとえば、歯の型をとるときの、ゴムのセメントみたいなやつを看護婦さんが指で押さえてくれるんだよね。
何なんだ、この無駄感?普通、自分で噛んで固定しない?
ていうか、押さえてくれるのはいいけど、特に一生懸命集中して押さえるわけじゃないから、どう考えても微妙にちょっと動いてる。
やめろよ。離せよ。どっか行けよ。
と思わずにいられませんでした。はい。

ていうか、患者の不安にあんまりちゃんと応えないというか、「まぁ大丈夫でしょう、痛みがないなら」的な基本姿勢がねぇ。なんとも。

なーんか、不安だなー、やっぱり。
ま、いいんだけど。
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by fdvegi | 2010-03-04 00:30 | 京都在住 | Comments(0)