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グルニエ

近所のケーキ屋さんに行ってきました。
何でそうしたのか、そういってみればわからないんですが、
わりと一生けんめいに服を選んでのお出かけで、
薄いいグレーのジャケットにこげ茶のスニーカーを合わせました。
老若入りまじりのカップルや友だちどうしがたくさんいて、
皆それぞれに話をしたり地図やガイドブックを開いています。
所作のすっきりした店員さんが
とても濃いけどしつこくないチーズケーキと、
清々しくて物足りないことのないミントティーを運んでくれました。
赤い実のタルトと交互につつきあって平らげてしまったら、
そろそろ夕暮れも更けてきた週末を散歩に出かけましょう。
くっきり半円形の月はアンティーク調のペンダントのようで、
ふかまる群青色の海をくるんくるんとまたたきます。
石づくりの軒さきをシュッとした美人ののら猫が
ゆったりと歩いていきました。
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by fdvegi | 2009-09-28 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

カルデラ・グリーン

連休を使って内牧温泉へ行ってきました。
飛行機で熊本県、何もしない2泊3日です。
温泉入って、食べて、温泉入って、寝て、目が覚めたら風呂に入って、という暮らし。
極楽でした。
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広い部屋ではないですが、
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窓からの眺めは空と葉々

ぬる~いお湯にじーっくりつかるのって、やっぱり体にいいんでしょうね。
帰ってから本当に体調がよいです。
少しにごったお湯がメコン川やエーヤワディー川を思い出させ、
阿蘇五岳から吹きぬける風が、ここでもまた葉々を揺らせ心地よい音。
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一日早めに行ったので初日は独占。窓はないです。
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有名な阿蘇の外輪山。見るべきものは田んぼと山くらい。

湯布院や黒川温泉に客を取られてすっかりしなびた感じの内牧温泉ですが、
泊まったZENZOという宿は見事なまでに今っぽいニーズをとらえていて、
じきに東京のOLさんあたりを中心に人気が出てくるんではないでしょうか。
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夕食は囲炉裏で、ヤマメや名物の赤牛を焼きます。
料理は料理でちゃんとしてるので、はち切れるほど満腹。ちょっと味は濃いけどね。
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行きがけ、熊本市内で偶然行ったラーメン屋。黒亭。有名らしい。
そんなにうまくなかったけど、お母さんたちのチームプレイが嬉しい感じです。

帰途、阿蘇山に寄ってきました。
大学生の頃、さかもっちゃん親子に連れてきてもらったなぁ。どうしてるんだろう。
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その後、遂にやってきた大渋滞で、予約していたバスが4時間遅れ。
阿蘇駅から空港まではタクシーです。8,000円。
だけど阿蘇案内までたっぷりしてくれた運転手さんが豪快にまけてくれました。
りんどうタクシー。いい人です。

家に着いて髪を洗ったら、ふっと温泉のにおいが漂いました。
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by fdvegi | 2009-09-23 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

生い立ちとか知らないけど

BSで上原多香子がイスタンブールでベリーダンスを踊る番組をやっていた。
おかげで寝つきが悪い。

序盤の序盤、上原多香子はベリーダンスについて、トルコについて、イスタンブールについて、
およそ何も知らない風だった。
おそらく本当に、何も知らずに来たに違いない。
「何も知らないので知りたい」という素朴で正直な、言いかえると、
あまりにも子どもじみた心意気を本人がナレーションしていた。

どういう経緯か、世界的に著名なベリーダンサーに弟子入りさせてもらっていた。
そのダンサーが、どうして自分の名前を知ってるのか、と尋ねたら、
「ダンスの先生に教えてもらった」と答えていた。
年齢を聞かれたら「26才」と答えていた。

これはいったい、何なんだ。
見ていて少し呆然とした。

上原多香子の言葉は一貫して、就職活動なんかで同じことを言ったら間髪いれずに
「社会に出る資格なし」の烙印を押されるたぐいの発言ではないか。
というより、26才にしてはあまりに未熟な印象を与える受け答えではなかろうか。
この人、本当にベリーダンスしたいのか?

いや。いいんだ。
別にいいんだ。
芸能人だからいいんだ。
そういう企画だからいいんだ。

そんな風に考えはしたものの、どうもこう釈然としないものが残って、
おかげでとにかく寝つきが悪かった。

本当にいいのか?

NHKがトルコについて事前のレクをせず、
弟子入りするダンサーのビデオひとつ見せず、
ベリーダンスについての資料を渡さずにいて、
ほとんど電波少年的なタブラ・ラッサ、白紙の状態の上原多香子でいさせようとしたんだろう。

うぶで何も知らない感性は高いはずの女の子の成長過程を、
エキゾチックなトルコの町並みと華麗で妖艶なベリーダンスを通して撮る。
そんな出歯亀的か芸術的か知れない野心に満ちた、
挑戦的で総花的な試みだったのかも知れない。

しかしだからといってそれでいいんだろうか。
というか、その野望は成功したんだろうか。
すぐに見るのをやめてしまったからわからないけど、
ベリーダンス自体がロマの踊りという番組内での解説はなんだか皮肉だ。

田舎から出てきた11才の娘が花街の中で大人の女性へ成長していく。
そんな昭和の一代記に相通ずるストーリー仕立てにあって、
不条理にもまれるという決定的な要素を取り除かれた上原多香子は、
それでもなお美しかったんだろうか。
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by fdvegi | 2009-09-14 00:30 | 京都在住 | Comments(0)

ほめそやす

職場の後輩君と赤垣屋へ行ってきました。
過去に何度か行ったことがあるとはいえ、
最後に行ったのはポッパさんとの席ではなかったか。
随分と昔です。
あの時もおでんを食べたな。

お店は今も変わらずすがすがしい接客で、
極道の世界で自分よりもずっと年季の入った人が部下になってくれたような、
ピリッとした自律と安心感に包まれます。

隣のおじさんに「よく来るんですか?」と問われて、
「いえいえ、久しぶりなんです」と答えたところ、
当のおじさんは30年振りだそうです。
その頃はまだ先代がやっていたそうで、
だけど雰囲気もおいしさも全く変わっていないって。
やたらと感慨深そうでした。

「胸が熱いんじゃないですか」と言ったら、
言葉にならないくらいの満面の笑みで首肯されました。
そういう場面に立ち会うこと。
それは一つの得がたい幸運だと思います。

ここのところ深刻な金欠で外食することが少ない上、
しっかと酒を飲む人と飲むのは本当に久しぶりだったので
楽しかったです。
懇意の職場の人間というのは、飲み仲間として上々ですよね。

ところで、最近ちょいちょい持ち物をほめられて嬉しいです。
昨日はそのおじさんに腕時計をほめられ、
先日はたつみで靴をほめてくれる人がいました。
みんなぼくをもっとほめてください。
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by fdvegi | 2009-09-09 00:30 | 京都在住 | Comments(0)