幾年の年月と

学生時代に長くバイトをしていた割烹料理屋へ行ってきました。
アメリカへ行く前にも顔を出していたので、約一年ぶりに、
今回は昔のバイト友だちも加わって2人で赴くことに。

てんぷらが相変わらずとてもおいしい。
お昼は3,500円で食べられるのでお得です。
夜は8,000円だったかな、アルコールも入るので1万円くらいです。

岸辺くんだりでやっているけど昔は客は大阪からやってきて、
ここで食べて新地へ飲みに戻るというのが王道だったようです。
さぞや儲かっていたんでしょう。

けれど、ぼくが入った頃はちょうど不景気のど真ん中で、
一日一組とか二組の予約があればよく、下手するとゼロなんてこともザラで、
冷蔵庫のトロや何やがどんどん無駄になっていくという悲惨な時代でした。
にもかかわらず、まだまだ都心への進出などを本気で考えているような、
野心と体力とバイタリティに満ち満ちたおっさんだったのです。
(料理人というは職人というより野心家、というのがぼくの料理人観です)

ところが、一年前に行った時、思いがけず彼が老眼鏡をかけ、
使っているのも、ケーキ屋だったはずの自分の弟だけという
何とも言えな微妙な感じになっていました。

そして今回はと言うと、店は完全予約制で予約の入った時だけ開き、
それだけに人を使うわけにも行かず全部を一人でこなすという
無茶にもほどがある感じの営業形態に。←この辺、バイタリティがあるにはある。
お茶のお代わりとか頼みづらいし。
そして最たるは、知った客の方が楽、という当たり前といえば当たり前な一言。

なんだろう、このアクというか毒っ気の抜け方。

で、バイトは年々質が落ちている、
ぼくや今回一緒に行った友だちの頃はとてもよかった、
今回は来れなかったもう一人の友だちも一緒に次はみんなで来い、
みんなで飯でも食いに行こう、
と何度も繰り返すその姿が、なんだか痛々しくさえあったのでした。
(ぼくなど、最後の方はほとんどけんか別れやクビに近いやめ方だったのです)

帰途、友だちと二人で微妙な気持ちになりながら歩いた道は、
ものすごく再開発された駅の向こう側とは打って変って家や草や空き地がのんびりとし、
駅向こうへと続く長い長い地下道だけがやたらと交通量が増して自転車が怖いのでした。
[PR]
by fdvegi | 2008-09-06 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
<< お隣のアジア 一人にしないで >>