今日ばかりは

例えるとこんな感じだろうか。
大きな大きなケーキを作る材料がある。
大量のクリーム、大量のスポンジケーキ、大量のイチゴ、大量の・・・・
それで大きなケーキを作るのが仕事なのだけど、
形がそれぞれ違うので、かなり慎重に始めないといけない。

ぼくがそれを受け取った時、目の前にあったのは、
意図も秩序も見出せない、ケーキっぽいものの堆積だった。
クリームとスポンジがぐちゃぐちゃに叩き潰してあって、
掃除をするにも、作り直すにも、何から始めればいいのかわからない。
第一、どういうものを作ればいいのかわからない。

そこで、ついさっきまで作っていた人に聞いてみた。
答えは一つ。
「忘れました。ややこしくてすいません」
呆然とするほかない。

もう仕事の話は出さないようにしよう。
独りよがりだし、煮詰まるだけだから。
と、今日まで守ってきたのだけど、
何とかやっと、引き継ぎで抱えていた一番大きな案件を手放すことができた。
使えるクリームやスポンジを選別し、使えないものは方々頭を下げて取り寄せ、
何とかかんとかケーキ然としたもの作るところまで来た。

まだ一旦手から離れただけで終息したわけではないのだけれど、
例えるなら、体にできた人面疽を遂に切開して取り出したような、
そんな疲労に包まれているのだ。
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by fdvegi | 2008-08-22 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
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