はっは。この芝居じみた本当!

友人の墓参りに行って来ました。
彼女も一緒に行くと言っていたんですが、寝坊したそうで結局1人に。
でもむしろその方がよかったのかも知れません。
30になる男には、死んだ友人に伝えるべきことがたんとあるのです。
風が強くて陽の出ていないこんな日は、
吹きっさらしの墓場に1時間、女の人を留めてはおけません。

去年はエビスの緑を持って行ったので、今年はモルツを持っていきました。
去年は東京から行って、今年は京都から行くのでね。
山崎の水を使っているはずです。

毎度のことながら線香に火をつけるのは厄介で、
ようやく数本煙が出てきた頃にはマッチを使い果たしてしまいました。
束ねて立てて後はなるに任せましょう。
大切なことはそこに、石と人との間に、渡しを作ることなのです。
この煙がある内は、ぼくは許されて、そこにいることができるのです。
そんな気がします。

ふぅ。
何となく、言葉もなく。

まさる、まさるよ。どうやねん。お前、そっちはどうや。

とにかく風ばかり強い日です。
少し肌寒いのをこらえつつ、ぼくはモルツを開けてぐびぐびと飲みました。

俺、結婚するぜ。今度結婚する。前に連れてきたこともあったやろ。
あの人と結婚する。羨ましかろう。
お前24のままやねんな。俺29やで。生きてるやろ。
だから、お前をおいて結婚する。
お前、損したな。あほやな。俺は生きていくぞ。
まさるよ。なぁ。

風がさらに強まりました。
びゅうびゅうと吹き荒れて、ぶすぶすと煙を上げる線香に火がついたのでした。
炎がめらめらと上がり、風にくゆられて、揺れます。
ゆらゆらと揺らめくのです。

この芝居じみた本当!

まさるよ、お前、さては祝ってるな。
お前、俺を祝ってるな。
大人になりやがって。おい。
まさるよ。

墓場を辞し、梅田のヨドバシカメラで彼女と落ち合いました。
1万5千円もするアイロンを買い、アイロン台を買って帰りました。


I visited a friend to a grave yard. He is 24 years old and dead. It is my custom to go there once a year and report on my life to him. It is nice to feel “I am alive and I will keep alive” through talking with a dead man. Today’s main topic was my engagement.
It’s a windy day. All of sudden, bunch of incense sticks which I put for him were ignited and the flame was wavering. I found it congratulations from the best friend. I loved it.
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by fdvegi | 2008-04-12 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
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