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埋め立てる

人はなぜ追憶を語るのだろうか。
どの民族にも神話があるように、どの個人にも心の神話があるものだ。
というくだりで「幽霊」という本は始まった。

なんてことをぐるぐると考えている。何でだろう。
朝たまたま見かけた中国人に教えてもらって近所のスーパーと
遠くにあるウォルマート、ターゲット、そしてメイヤーというスーパーをはしごした。
フレンチプレスやアラームラジオ、やかん、フライパンなどを購入。
イーストランシングのウォルマートには生鮮品が置いていない。
明日になればレンタルプログラムで色んなものを貸してくれるのだろうけど、
我慢できなくなってしまった。

なんというか、生活のど真ん中に隙間があって、
それがあまりにも大きすぎる気がして、何か買わずにいられなかった。
まだ、こことあそこが連結していなくて、本当にそこまでジャンプ一番届くのか。
という不安。
トンボで地ならしするように、新しく買ったものをブルドーザーでゴロゴロと埋めていく。

小雨が降り続く。
空は白々と白い。
圧倒的に照明器具の少ないこの部屋は暗すぎて困る。

明日のミーティングは午前10時。
その時、ぼくは何を語ろうか。
自分に何を課して、それをどれだけ果たせるんだろう。
たくさん課して途方に暮れるか、
少しだけ課して後ろめたさを見て見ぬふりするか。
それが問題だ。

これまでもずっと付き合ってきて、きっとこれからもずっと付き合っていく問題だ。
ボーズマンの最初の頃、ぼくは「ツバメ」という歌に、確か少しがっかりしたはずだ。
by fdvegi | 2007-10-14 00:30 | 北米上陸 | Comments(0)
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