カンバセーション・キー

-おかえり。お疲れさん。
-お疲れ。悪かったな。
-何が。ええやん。封筒入って。
-お守りがわりやぞ、俺が。使い方間違ってるやんけ。ちゃうか?
-まぁな。
-そんなんで渡したん違うやろ。
-違うな。
-・・・・
-最高のケースと最悪のケースがあんねんけど、お守りってことは、まさに
 最悪のケースの堰になってたってことやろ。それはそれでええことやんけ。幸いやん。
-何言っとんねんお前。あほちゃうか。意味わからん。
-わかれよ、あほ。
-あほとか言うな、あほ。
-別にもう何でもいいがな。ほれ、コートジボワールの布や。象牙海岸やぞ。
 アフリカ西岸から極東のカーペットへ。ドラマや。中国ネクタイももうたし。
-アフリカ布はお前、確かにこれええけど、使うんか、それ。ていうか、意地でももらうなよ。
-ええがな、こんな朱赤に龍の刺繍なんてまずありえへんぞ。売ってへんがな。
 変に当たり障りなくしてしょぼいのが多い中でこの潔さ。たまらんわ。
-売っても誰も買わんからや。やめろや、そうやって思い入れとかに固執すんの。
-あほ。緑なんて別れてからも延々使ってるし、赤なんて死んでも使ってるやんけ。
 布っていうのはすべてを織り込み包み込み静めてしまう。そういう特別な力があんねん。敬え。
-うるさい。俺は金属じゃ。
-・・・・
-もう嫌やねんて、こういう使われ方。自尊心も何もないやんけ。もうやめてくれや。

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by fdvegi | 2005-12-09 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
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