しおしお

Ⅰ種の試験に通り、霞ヶ関で連日の最終面接をしているとき、
待合室でたまたま同じテーブルになった3人とは
今も断続的に連絡を取り合い、たまに会ったりもする。

一人はそのまま採用され、今は一児の母であり、係長になっているんだろう。
この人とは直接の連絡はなくて、他の二人から口伝えで聞いている。

別の一人は大学院で2年間の「浪人生活」を送った後、
先日、晴れて別の省庁に採用された。

また別の一人は派遣やアウトソーシングで徹底的に経理の実務経験を積み、
いわば長い下積みを経て、一部上場商社に経理マンとして再就職を果した。
「商社って儲かるわ」と淡々と感想を述べる。

仕事をやめ、1年間試験勉強に打ち込んだ大学時代の友人が
外交官として採用された。

大学の友人の一人は未だに定職につかず、
アフリカへの脱出も視野に入れたまま、
漆職人の学校を受験するための絵の学校に通い始めた。

研究生活を続けている高校時代の友人から電話があって、
明日から中国に行く、最低1年、と申し渡された。

こないだまで「赤ちゃん」と呼んでいた友人が、
「おなかの子もぽこぽこ動いております」などと言うようになった。


友がみな我よりえらく見える日は、
世界が電波を拒む時間まで、
仕事をするのだ。
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by fdvegi | 2005-08-23 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
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