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ビート

能を見に行ってきた。

能の音には魅力というか魔力というか、
味の濃い豆腐のような色んなものがのたうって満ち満ちていて、
目を閉じて聞いていると、ジョジョの奇妙な冒険ばりの、
やけに色っぽい指を4・5本こめかみ辺りに突っ込まれ、
そのまま頭蓋骨か脳みそをぐらぐら揺らされるような、そういう感じがしてきます。

声なんです声、人の声。

これまで舞台の横からしか見たことなかったんでわからなかったけど、
能って舞台の端と端で演じることが間々あるようで、
(端っこがやたらと込み合って、真ん中がすっぽり空いている)
その時舞台の真ん中にあるのが大鼓と小鼓という打楽器と、
それを打ちつつ、歌うのではなく唸り声を上げる不動の二人組なわで、
これって絶対何かを端的にあらわしてる!
と、そう思ってぶるぶるしました。

かつ、歌担当の人たちも8人か10人がかりで舞台端に控えていて、
和音に聞こえてくる不協和音(?)な高温の声と、低音コーラスの組み合わせです。

絶妙。

観世会館というところは圧倒的に年寄りが多いにもかかわらず何故かとても寒いです。
そして、S席やA席よりも、舞台正面の2階席(B席)こそが特等席に違いないです。
老婆心ながら。
by fdvegi | 2005-06-13 00:30 | Comments(0)
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