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隣国へ22 バングラデシュ万感

バングラデシュへ行って、ノーベル平和賞の受賞者とおしゃべりし、肩を組んで写真を撮ってもらった。
これってすごいな、と思っていたけど、帰って写真を開いてみたら、こっちの方が好きだった。
隣国へ22 バングラデシュ万感_c0072352_31228.jpg
ダッカの茶店で再会をことほぐ小おっさんと大おっさん。


偉そうだったり無礼な様子をしている自分の姿を写真で見るのは必ず嫌な気持ちになるけれど、世話になった年配の人を向こうに回してちょっとも遠慮のなさそうなこの写真に限っては、我ながらなんだか嫌いじゃない。

俺、えらくなった。
写真を見てそう思った。あえてそう形容しておきたい。
「偉く」なったわけではない。
田舎のおっさんが久しぶりに見た親戚の子に向かって言ってしまうような、あの「えらくなった」。わかるかな。
老けたというのでもない、疲れたとか年食ったというのでもない、成長したとか、まんま大人になったとか、そういうことでもない。
あえていうなら「幼さを減らした」かな。

そんな感じがするのよ。
自分で言ってりゃ世話ないけどさ。
まぁここは勘弁して。
今回ばかりはそこそこやれた気がして戻ってきたかと思ったら、毎度のことながら病院の世話になって今もうまく眠れずにいるし、大事に大事に使っていたリュックサックには意味不明の落書き汚れが付いてるし、特に何もせずに過ごしたはずの上司からは「まぁまぁの出張だった」の一言で総括されちゃうし、今回は今回でやっぱり色々と損なわれたのですよ。

でもね、いやーなタイミングのバングラだな、鬼門だな、と思っていたその不安だけは免れた。的をそらした。
今一番損ないたくないものは損なわずに済んだ。
それで充分いいよ。
おっさんは順調におっさんの階段を上るんだと思う。
隣国へ22 バングラデシュ万感_c0072352_6475889.jpg
facebookのプロフィールに使いたくなる一枚

by fdvegi | 2012-09-15 00:30 | 東南アジアなん | Comments(0)
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