ぼくはパナマ帽で

「君、君たらずとも 臣、臣たれ」
という言葉を本で見つけた途端、一発で気に入ってしまった。

何が好きなんだろう。
忠誠心めいたものはあんまりないけどな、と考えながらちょっと調べてみたら、
昔の人が「論語」の言葉を適当にいじくって作った家臣の心得らしい。
なるほどね。

おかげで逆にすっとしました。
君と臣とを分けて考えるから居心地が悪いのであって、
自分のことしか考えていないぼくは最初から、「君」も「臣」も自分に換えて読んでました。
君サイドと臣サイド。そういうもんでしょう。

さて、今更ながら鬼束ちひろにはまってしまいました。
この腐敗した!と裸足で叫ぶ恐ろしげな人、という認識でいましたが、
you tubeで物色すればするほど素敵で痛々しくて、たまりません。
歌う姿や表情だけでも十分すぎるほど飲みこまれてしまいますね。

「私とワルツを」が今のところ一番のお気に入りです。
どうか私とワルツを♪の痛切。
荒涼不毛の地を花魁姿でのたうつような「陽炎」のPVを見ていると、
あぁ、この人の本性の一つのそのものなんだろう、という気がします。
また別の本性がまだまだここでは秘密にされているのか、
自分でもよくわからなくなってしまっているのか、そんな謎もほのめかしつつ。

そんなことをぼんやりと考えつつ、ぼくは風吹きすさぶ巨大な海岸で
青空に高々と浮かぶ無数の凧を矯めつ眇めつしてやろう。
そこでまさると白い凧をあげたっけ。
蔵のように暗い雨戸なかで見た夢で。

そんなことを考えています。
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by fdvegi | 2010-05-02 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
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