懲りない

すこぶる評判のいい「十五夜」という店に行ってきた。
ところが、これがもう本当にヒドくて驚いた。

10人程度のカウンターと奥に座敷があって、
板前と舞妓さんか芸妓さんあがりの若女将風の女性がカウンターの中にいて、
バイトの若い女の子が座敷や客の出入りをカバーしている。

不幸だったのは、「先生」と呼ばれる常連さんがいたことで、
板前も他の二人も基本的に「先生」のために仕事をし、
「先生」のための接客をしている。

昔、料理屋さんで働いていた頃、確かに金使いのいい常連さんはいて、
気前のいい注文をしまくったり、新しい上客を連れてきたりと、
店がそういう人に気を使わずにはいられない感覚はよくわかる。

それにしても、先だっての十五夜さんに至っては、95%が先生対応で、
残りの5%がどうにか、カウンターにいた別の3組と座敷に向けられている有様だった。
カウンターの内側と外側でのぼくの僅かな経験上、そういう例は一度としてなく、
驚くというか呆れすぎてしまって、次第にものの味すらわからなくなってしまったのでした。

この店の問題点:
基本的に板前が司令塔で、女性二人は忠実に彼の指示に従うことを是としている。
よって、この人の注意が一点に向けられると、店全体の注意がそこに向けられる。
そうはいっても、お座敷を仕事場としていた経歴からして、客あしらいはすごい、
なんてことを期待せずにはいられない肝心の若女将も、客が使い終えたメニューを
片付けることすらできないほど気が回らない。

とはいえ、最初に出てきたいくつかの品はとびきりおいしく、
その味だけで考えるとコストパフォーマンスはかなりのもののように思われます。
次回はぜひ、今日は先生はいますか?などと確認の上、訪れたいと思うのでした。
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by fdvegi | 2009-12-06 00:30 | 京都在住 | Comments(0)
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